給湯器が凍結して水漏れ…緊急対応の正解|NG行為・費用目安・防止法

冷え込んだ朝にお湯が出ない、機器まわりが濡れている——それは「凍結」や凍結に伴う「配管の破損」による水漏れのサインです。放置すると被害が広がるため、まずは落ち着いて状況を切り分けましょう。

最初に行うのは止水と安全確保。屋外やメーターボックス内の元栓を閉める、電気系統に触る前にブレーカーや電源をOFF、ガスのにおいがすれば使用中止と換気が基本です。見える漏れはタオルで覆って応急固定し、二次被害を抑えます。

本記事では、緊急時の正しい手順やってはいけないこと(熱湯をかける/ドライヤーで加熱など)、安全な自然解凍の進め方、そして少量通水配管の保温水抜きなどの予防策を、現場目線で分かりやすく解説します。さらに、業者に依頼すべきタイミング費用の目安、連絡時に伝えるポイントもまとめました。

焦らず順番どおりに対応すれば、多くのトラブルは最小限で抑えられます。すぐ実行できる内容から取りかかり、必要に応じて専門家に相談しましょう。

緊急対応:給湯器が凍結や水漏れしたら最初にすること

水を止めて二次被害を防ぐ

まずは被害の拡大を止めることが最優先です。屋外やメーターボックス内の元栓(止水栓)を閉め、周囲への漏水や水道料金の無駄を防ぎます。集合住宅で場所が分からない場合は管理会社に確認してください。

感電・ガス事故を避ける

感電・ガス事故の回避も重要です。本体内部を触る前にブレーカーや電源を切る、ガスのにおいがする場合はただちに使用を中止し換気してガス会社へ連絡してください。火気は厳禁です。

応急処置と連絡

漏れている箇所が見える場合は、タオルで巻いてから応急的に補修テープで固定すると二次被害を抑えられます。ただしあくまで一時しのぎ。止水しても止まらない、機器内からの漏れが疑われるときは水道局指定工事店など専門業者へ至急ご相談ください。

集合住宅では階下への漏水リスクが高く、被害写真やメーターの指針をスマホで記録しておくと、保険や管理会社への連絡がスムーズです。安全確保のうえで状況・場所・水量を簡潔にメモしておきましょう。

凍結の仕組みと起きやすい場所

凍るのは本体より配管

最近の機種は本体内に凍結防止ヒーターや循環ポンプがあり、本体よりも屋外で露出している配管やバルブが凍りやすいのが実情です。特に北側の陰、風が当たる場所、保温材が傷んだ部分は要注意です。

よくあるサイン

早朝だけお湯が出ない、水もお湯も出ない、朝の気温上昇で回復する——こうした症状は配管凍結の典型です。解凍後にポタポタと水が垂れる場合は、凍結膨張で配管に細かな亀裂が入った可能性があります。凍結は気温だけでなく、強風や放射冷却でも起きやすくなります。メーカーの目安では外気が約3〜5℃で防止機能が作動し、極端な低温(−15℃前後)では水抜きが推奨。さらに凍結破損は保証対象外(有償修理)となるのが一般的です。

自分でできる安全な解凍とやってはいけないこと

自然解凍と通水確認

基本は自然解凍を待つのが安全です。外気温が上がったら、まずお湯側の蛇口を開けて通水を確認し、異音や水漏れがないか点検します。その後に電源を入れて試運転します。露出配管はぬるま湯で温めたタオルを数回交換しながら当てると効果的です。

熱湯・ドライヤーはNG

熱湯をかける・ドライヤーを当てると、急激な熱膨張で配管破損やパッキン劣化を招きます。電子基板のある機器に水や熱風を直接当てるのもNG。サーモ混合水栓は内部カートリッジが凍り動きにくいことがあるため、レバーを無理に回さないでください。

再開の順番

解凍後の再開は漏水チェック→電源ON→試運転の順。配管継手やバルブ周りに水滴が付かないかを数分観察します。異常表示や異音が出る場合は無理せず停止し、専門家に任せましょう。

凍結・水漏れを防ぐ冬前の予防

凍結防止機能を活かす

凍結防止機能を活かすために、電源プラグは抜かないでください。追いだき付き機種は浴槽の循環口より5cm以上の残り湯があると自動循環で配管を保護できます。

少量通水のコツ

強い冷え込みが予想される夜は、浴室の給湯栓から少量の水を流し続ける方法が効果的です。目安は1分約400mL(流水の太さ約4mm)。混合水栓は最高温度側にしておくと、給湯側の配管まで通水できます。溢れないよう排水口のゴミを取り除き、30分後に水量を再確認してください。夜間の水音が気になる場合は、浴槽の排水口に布を置くと静かになります。

保温・ヒーター・水抜き

あわせて配管の保温も有効です。屋外配管に保温材を巻く、劣化している保温材を交換する、寒冷地は凍結防止帯(ヒーター)の設置を検討しましょう。長期不在や極端な低温では機器の水抜きも選択肢です。作業に不安があれば無理をせず依頼してください。

業者に頼む判断基準と費用の目安

すぐ依頼すべきケース

止水しても漏れが止まらない、本体内部で水音がする、通電でブレーカーが落ちる、ガス臭がする——いずれかに該当する場合は緊急対応が必要です。まず止水・通電停止・換気を行い、状況を伝えて出張を依頼してください。

連絡時のポイントと費用目安

ご依頼時は、機種の型式・設置年・設置場所(屋外/屋内)・異常表示、止水の可否、漏れている位置(屋外配管/本体内部/室内側)を伝えると手配が早くなります。費用は目安として、屋外配管の軽微な補修は8,000〜20,000円前後、本体内部の配管破損や部品交換は40,000〜60,000円程度になることがあります。販売店の延長保証や火災保険、水道料金の減免制度などが使えるケースもあるため、事前に契約や自治体の制度を確認しておくと安心です。復旧までの間は電気ケトルやカセットコンロの湯で代用できますが、屋内での火器使用は換気と火気の取り扱いに十分ご注意ください。

まとめ

給湯器の凍結・水漏れは、まず止水と安全確保、次に無理のない範囲での応急処置、そして確実な点検・修理が解決の近道です。冬前の通電維持、少量の通水、配管保温、必要に応じた水抜きで多くのトラブルは防げます。緊急の状況やご自身での対応に不安がある場合は、いつでも専門スタッフにご相談ください。

 

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ミズのホットライン鈴木

年間訪問件数は約500件。水道緊急業界20年の経験があります。 関連保有資格は給水装置工事主任技術者、排水設備工事責任技術者、管工事施工管理技士など。ご相談は0120-861-688またはLINEから